欣舞きんぶ)” の例文
「われらは、欣舞きんぶにたえません。また仰せつけの部署に、各自、異存もありません。誓って責任をつくします」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
欣舞きんぶ足の踏みどころも知らないように喜び上がっている伝六を従えながら、京橋を右に曲がって、そこの横町にあった目的の金葉にゆうぜんとはいっていったとみえましたが
呪詛のろい悲しんでいるのではなく、否々いないなそれとは正反対に、喜び歌い、たたえ——すなわち何者かに帰依きえ信仰し、欣舞きんぶしているのだということが、間もなく知れたからであった。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いつの日か天子のお召があれば、欣舞きんぶしてそれにおこたえしたいと私が歌ったのは、私の多年の宿望には違いないが、しかし、一身の安穏や栄達を願うためでは決してない。ただ国を思うからだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)