“欅山”の読み方と例文
読み方割合
けやきやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先々代の家が隆盛の頂にあつた時裏の欅山けやきやまを坊主にして普請ふしんしたこの家の棟上式むねあげしきの賑ひは近所の老人達の話柄になつて今も猶ほ傳へられてゐる。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
裏の欅山けやきやまもすつかり黄葉して秋もいよ/\更けましたが、ものの哀れは一入ひとしほ吾が家にのみあつまつてゐるやうに感じられます。早稻わせはとつくに刈られて今頃は晩稻おくての收穫時で田圃たんぼは賑つてゐます。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)