檣竿しやうかん)” の例文
山道を登りていたゞきに至りし時、我は早く地平線上一帶の銀色を認め得たり。是れハドリア海なり。脚下に大波の層疊せるを見るは、群巒ぐんらんの起伏せるなり。既にして碧波の上に、檣竿しやうかんの林立せるを辨ず。