樹立じゅりつ)” の例文
「それは外でもない。十三——いや、諸君、おどろいてはいけない。吾輩わがはいは、ここに極秘の独本土上陸作戦どくほんどじょうりくさくせん樹立じゅりつしようと思う者である」
しかし、どんな種類の塾にもせよ、その最初の塾生となって、塾風じゅくふう樹立じゅりつに協力したいという希望は、やはり捨てたくなかったのである。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
もしも私が日蓮にちれんほどの偉物えらぶつであったなら、きっと私は、草木を本尊ほんぞんとする宗教を樹立じゅりつしてみせることができると思っている。私は今草木くさき無駄むだらすことをようしなくなった。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
朝倉先生に師事しつつ、塾生の立場から塾風じゅくふう樹立じゅりつ基礎固きそがために努力し、しかもしばしば田沼という大人格者に接して親しく言葉をかわしている自分を想像すると、胸がおどるようだった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)