横添よこぞい)” の例文
この竹の杖を宙に取って、さきを握って、前へも立たず横添よこぞいに導きつつ、くたびれ脚を引摺ったのは、目も耳もかくれるようなおおきな鳥打帽の古いのをかぶった、八つぐらいの男ので。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)