標致きりやう)” の例文
まだその上にこの頃は、吉蔵さんが、こそこそと、お部屋へ忍んで行く様子。どうでもこれは、奥様と、事情わけが出来たであるまいの。標致きりやうは、どうでも、金づくなら、私が負けるに、極まつた。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)