槍奉行やりぶぎょう)” の例文
七百石御槍奉行やりぶぎょうまで勤めた家柄とて、十五畳の間を半ば占めた豪華な雛壇、近親知友を集めて宵節句を祝った当時に比べると、本当に夢のような変りようである。
武道宵節句 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
槍奉行やりぶぎょう原田鉄兵衛はらだてつべえの推挙で、一浪人からいきなり二百貫という高禄をたまわった伝九郎、どんな勇士かとねたみ半分で見張っていた人たちが、まっさきになって嘲笑ちょうしょうを投げつけた
だんまり伝九 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)