“槍仕”の読み方と例文
読み方割合
やりし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それまでは、満を持して、白い穂先をつらねていた宝蔵院の槍仕やりしたちが、どっと、一斉にうごいたのは、それからであった。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十数名の黒衣の槍仕やりしは一斉に、わっと、わめきながら、その列をくずさずに、武蔵の右がわへ、駈け廻った。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なぜならば、坊主あたまの槍仕やりしたちが、われがちに獲物えものを争う猟家りょうかの犬みたいに、追いまわしてズブズブ突き刺しているのは、彼らとは、味方であるはずの牢人たちへ向ってであった。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)