“榛沢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんざわ80.0%
はんざは20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武州榛沢はんざわ村から出てきたばかりで、まだどこか泥くさい田舎いなか出の様子が抜けきれていない。うす菊花石あばたがあって、背の低い方だった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前年の六月になっても米価はますます騰貴するばかりで、武州の高麗こま入間いるま榛沢はんざわ秩父ちちぶの諸郡に起こった窮民の暴動はわずかに剣鎗けんそうの力で鎮圧されたほどである。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
事件の公判期日がきまつた頃であつた。田村と榛沢はんざはとが俺のところへやつて来た。此両人は東京でも先づ信用名望のある弁護士だ。
畜生道 (新字旧仮名) / 平出修(著)