“極秘裡”の読み方と例文
読み方割合
ごくひり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「知れようわけはない。もし漏れては、家中の異論や動揺まぬがれ難しと案じて、老臣衆が相計あいはかって、極秘裡ごくひりにお使者を甲州へったものらしい」
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに博士が所長を勤める研究所にあっては、所外不出しょがいふしゅつではあるが極秘裡ごくひりに、数々の恐ろしい実験がくりかえされていた。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
尼になってもこんな美しい人は決して愛人にして悪感おかんの起こるものではあるまい、かえって心が強くかれることになるであろう、極秘裡ごくひりにやはりあの人を自分のものにしようと
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)