“棚曵”の読み方と例文
読み方割合
たなび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで梅野十伍は、左手を伸ばして缶の中から紙巻煙草ケレーブンを一本ぬきだし口にくわえた。そして同じ左手だけを器用に使ってマッチを擦った。紫煙が蒙々と、原稿用紙の上に棚曵たなびいた。
軍用鼠 (新字新仮名) / 海野十三(著)