栄燿えよう)” の例文
旧字:榮燿
美女 (おくれたる内端うちわな態度)もうもう、決して、虚飾みえ栄燿えようを見せようとは思いません。あの、ただ活きている事だけを知らせとう存じます。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのぬすっとも、これだけの金、うぬが栄燿えよう栄華に使おうと言うんじゃねえ、何十と言う人の命が助かるのだ。
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
十幾年の栄燿えようをば、只片時の夢に見た
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
公子 それは不可いかん。(卓子テエブルを軽く打って立つ)貴女は栄燿えようが見せびらかしたいんだな。そりゃ不可ん。人は自己、自分で満足をせねばならん。人に価値ねうちをつけさせて、それに従うべきものじゃない。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)