柿伝かきでん)” の例文
広間へ移って晩餐ばんさんの席に就いたのは日が暮れてからであったが、料理は特に心づくしのこもったもので、柿伝かきでんあたりの仕出しであろうと、京都の食味のことにくわしい幸子は推した。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)