枯芭蕉かればしょう)” の例文
これはどうかせねばならぬ。どうにかして夫を自分の考え通りの夫にしなくては生きている甲斐かいがない。——細君はこう思案しながら、火鉢をいじくっている。風が枯芭蕉かればしょうを吹き倒すほど鳴る。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)