“李緒”の読み方と例文
読み方割合
りしょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現に半年前の軍にも、単于に従って、(問題の公孫敖こうそんごうの軍とではないが)漢軍と戦っている。これだと李陵りりょうは思った。同じ将軍で、李緒りしょとまちがえられたに違いないのである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
もちろん彼自身にはそんな覚えはないが、同じ漢の降将に李緒りしょという者がある。元、塞外都尉さいがいといとして奚侯城けいこうじょうを守っていた男だが、これが匈奴きょうどくだってから常に胡軍こぐんに軍略を授け兵を練っている。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)