李広りこう)” の例文
漠北ばくほくからの使者が来て李陵の軍の健在を伝えたとき、さすがは名将李広りこうの孫と李陵の孤軍奮闘をたたえたのもまた同じ連中ではないのか。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
李広りこうの後裔だということだね」
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
天英星 小李広りこう 花栄
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陵の祖父李広りこうの射における入神にゅうしんの技などを語るとき、蕃族ばんぞくの青年はひとみをかがやかせて熱心に聞入るのである。よく二人して狩猟に出かけた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
数代の単于に従ってかんと戦ってはきたが、まだ李陵ほどの手強てごわい敵にったことはないと正直に語り、陵の祖父李広りこうの名を引合いに出して陵の善戦をめた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)