“杉杜”の読み方と例文
読み方割合
すぎもり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雑木林のその単調な色彩に模様づけている若い杉杜すぎもりの中に、その白木の祠は見え隠れていた。祠の背後には三本の榎と二本の鼠梨けんぽなしの大木が若い杉杜の中に伐り残されていた。
或る部落の五つの話 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
巡礼乙女じゅんれいおとめのおつる石童丸いしどうまるのように、親を尋ねて漂泊さまよう少年少女が、村から村へと越える杉杜すぎもりの中の、それも鬱蒼うっそうと茂った森林の中の、そして岸にはあしが五六本ひょろひょろと生えていて
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)