“朱坭”の読み方と例文
読み方割合
しゆでい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老僧はまだ朱坭しゆでい紫坭しでい烏坭うでいといろ/\の急須きふすを有つてゐて、それに取つかへ引つかへ粗末な茶を淹れて愛翫してゐたやうであつたが、子に縁が薄いので
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
この最後の對面の時、老僧は蟲が知らしたとでもいふのか、「××さん、わしが死んでも時々は思ひ出して呉れるやろな。思ひ出す種にこれを一つ進ぜよう。」と言つて、朱坭しゆでい急須きふすを一つ呉れた。
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)