末臘まつろう)” の例文
「今年の入宋はお留まりなさるがよい。師の死期はもうきまっている。今一年や半年入宋が遅れたとて何の妨げがあろう。来年入宋なされば師の命にもそむかず入宋の本意も遂げられる。」この時道元も末臘まつろうにあって言った。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)