“未練未釈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みれんみしゃく50.0%
みれんみしやく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、すぐにまた前へ倒れた。雨は俯伏うつぶせになった彼の上へ未練未釈みれんみしゃくなく降りそそいだ。しかし彼は砂の中に半ば顔をうずめたまま、身動きをする気色けしきも見えなかった。……
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それから彼の手足の爪を、まるで貝でもがすように、未練未釈みれんみしゃくなく抜いてしまった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
鬼どもは一斉に「はつ」と答へながら、鉄のむちをとつて立ち上ると、四方八方から二匹の馬を、未練未釈みれんみしやくなく打ちのめしました。
杜子春 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)