“未釈”の読み方と例文
読み方割合
みしゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬼どもは一斉に「はっ」と答えながら、鉄のむちをとって立ち上ると、四方八方から二匹の馬を、未練未釈みしゃくなく打ちのめしました。
杜子春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
こう云う不安は、丁度、北支那の冬のように、このみじめな見世物師の心から、一切の日光と空気とを遮断して、しまいには、人並に生きてゆこうと云う気さえ、未練未釈みしゃくなく枯らしてしまう。
仙人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)