木尻きじり)” の例文
小谷狩こたにがりにはややおそく、大川狩おおかわがりにはまだ早かった。河原かわらにはせきを造る日傭ひようの群れの影もない。木鼻きはな木尻きじりの作業もまだ始まっていない。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それから残りのいま一側の炉端が、下座しもざ・下郎座または木尻きじりである。嫁は木尻筋からもらえという諺などもあって、一段と身分の低いものの坐席である。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
越後では炉の片側の燃料置場を、タキジロまたはキジロという語がある。是が炉辺ろばた下座しもざを意味する木尻きじりと混合して、まきを置く所をキジリという例はまた多いのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)