朝香宮あさかのみや)” の例文
明治節の朝、朝香宮あさかのみや妃殿下の薨去こうきょが報ぜられた。風が寒かったが日は暖かであった。上野から省線で横浜へ行って山下町やましたちょうの海岸のプロムナードで「汽船のいる風景」をながめた。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)