“有智山”の読み方と例文
読み方割合
うちやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あくる日、尊氏は、直義や日野賢俊けんしゅんをつれて、内山の有智山うちやま寺にのぞみ、少弐妙恵の霊をねんごろに弔った。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われは菊池入道の子、三郎頼隆と申す者、童名どうみやう菊一とて、有智山うちやま稚子ちごにてさふらひし、人みな知つて候ふ……
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
全九州も風靡ふうびするかのような勢いで、延元元年二月二十七日には、もうこの大兵力のため、少弐妙恵みょうけいの守る太宰府——宝満山のふもと有智山うちやまの城——は十重二十重とえはたえにとりかこまれていたものだった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)