“晌”の読み方と例文
読み方割合
とき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はふたときほどもそこに立ち迷って、自分の眼をさえぎる何物かのあらわれるのを待っていたが、その夜はなんの獲物えものもなしに帰った。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いひ出してはいづれ小半ときと、澄も今はお園の手前『おお忘れてゐた、夕刻までに、行かねばならぬ処があつた』
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
例の堅気かたぎ牙彫げぼりの職人らしい扮装つくり、落ちつき払った容子ようすで、雪之丞の宿の一間に、女がたの戻りを待っているのだが、もう顔を見せそうなものだと思いはじめてから、四半とき、半晌
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)