春暁しゅんぎょう)” の例文
いままでほがらかだった春暁しゅんぎょうの光はどこへやら、あたりは見るまに墨色すみいろにぬりつぶされ、ザアッ——というのそよぎとともに、雨かきりかしぶきか
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もやのやわらかな春暁しゅんぎょうだが延福寺の屋根の下はまだ夜半の気配だった。すみのような長い廊下を途中で曲がって小さい灯が一ツ風にじながらおどおど奥へすすんで行く。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
春暁しゅんぎょう
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)