明暗キャロスキュロ)” の例文
日光と雲との明暗キャロスキュロにいろどられた雪の重なりには、熱愛をもって見きわめようと努める人々にのみ説き明かされるたっといなぞが潜めてあった。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
渋りがちな筆がいくらもはかどらないうちに、夕やみはどんどん夜の暗さに代わって、窓ガラスのむこうは雪とやみとのぼんやりした明暗キャロスキュロになってしまった。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)