“明巣”の読み方と例文
読み方割合
あきす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家康に従ってはいるが、もし家康が信長へ加勢として上方かみがたにでも遠征したら、その明巣あきすに遠州を掠取かすめとらんと云うはらもないではない。
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
やゝ餘炎ほとぼりのさめたる頃に信さんお前は腹を立つか知らないけれど時の拍子だから堪忍して置いて呉んな、誰れもお前正太が明巣あきすとは知るまいでは無いか
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
誰もそれに気がつかないで、可哀そうにその男は身許不詳の明巣あきすねらいにされて、近所の寺へ投げ込まれてしまったんですが、実は善昌のむかしの亭主の弟だそうです。
半七捕物帳:21 蝶合戦 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)