“早松茸”の読み方と例文
読み方割合
さまつだけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春慶塗しゅんけいぬりぜんの上に来るを追いながらお久があおいでいてくれる団扇うちわの風を浴衣に受けて、要は吸い物わんの中に浮いているほのかな早松茸さまつだけの匂いを嗅いだ。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
茸類では、松茸は早松茸さまつだけだけである。初茸も山にはない。町に賣りに來るのは、皆もつと下の端山や野山で採れるのを持つて來るのである。千茸ちたけは七月頃に旨い。八月すぎると、まひ茸なども出る。
日光 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)