既望きぼう)” の例文
時は既望きぼうの夜で、珍らしいほどにれた空の興に浮かれて月を観る人が無かろうはずはないが、月といっても今宵に限ったことはない。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
既望きぼうの月が冴えた光を送って来た。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)