旗叢はたむら)” の例文
遥か、雨宮の渡し一帯にかすんでいる甲軍の陣気は、いかに使者の帰りを待ちぬいているか、その旗叢はたむらに鳴る風の音にも知られるほどだった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)