すじ)” の例文
誇らしげに、偽の錦旗二たすじひるがえしてゆく一船こそ、尊氏がす親船。——以下、千余艘とみゆるあの大兵が、わが後ろへ上陸あがったら、味方は窮地におちいるほかないぞ。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その一すじでも、浅井家の臣、大野木土佐や三田村右衛門や浅井玄蕃げんばのものではなかった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)