“文室”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふんや33.3%
ぶんしつ33.3%
ぶんや33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで国守は、この盗賊を逮捕するために、次官の文室ふんや広之ひろゆきを大宮司の屋敷につかわされ、いまもっぱらその盗賊の詮議をなさっていらっしゃるということを聞いた。
長男は表徳へうとく文室ぶんしつと云ふ、癇癖かんぺきの強い男だつた。病身な妻や弟たちは勿論、隠居さへ彼にははばかつてゐた。唯その頃この宿にゐた、乞食宗匠の井月せいげつばかりは、度々彼の所へ遊びに来た。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かう出るだらうと思つて、そこで性に合つて居た興世王だから、イヨー親分、と喜んで働き出した。藤原の玄明や文室ぶんやの好立等のいきり立つたことも言ふ迄は無い。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)