文人墨客ぶんじんぼくかく)” の例文
答 風流と云ふ事をどう解釈するかは、文人墨客ぶんじんぼくかくの風流は、先づ日永ひながの遊戯である。南画南画と云ふけれど、二三の天才をのぞいたほかは、大部分下らないものと云つて差支さしつかへない。
東西問答 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
されば近来も越地に遊ぶ文人墨客ぶんじんぼくかくあまたあれど、秋のすゑにいたれば雪をおそれて故郷ふるさと逃皈にげかへるゆゑ、越雪の詩哥しいかもなく紀行きかうもなし。まれには他国の人越後に雪中するも文雅ぶんがなきは筆にのこす事なし。
されば近来も越地に遊ぶ文人墨客ぶんじんぼくかくあまたあれど、秋のすゑにいたれば雪をおそれて故郷ふるさと逃皈にげかへるゆゑ、越雪の詩哥しいかもなく紀行きかうもなし。まれには他国の人越後に雪中するも文雅ぶんがなきは筆にのこす事なし。