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擦切
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すりき
ふりがな文庫
“
擦切
(
すりき
)” の例文
縞目も見えぬ
洗晒
(
あらひざら
)
しの
双子
(
ふたこ
)
の筒袖の、袖口の
擦切
(
すりき
)
れたのを着てゐて、白髪交りの頭に冠つた浅黄の手拭の上には、白く灰がかゝつてゐた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
彼は裏の
擦切
(
すりき
)
れた下着や、
裾
(
すそ
)
から綿の出た
褞袍
(
どてら
)
なぞを取出して、それを次の部屋に居る
嫂
(
あによめ
)
や祖母さんに見せ
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その中には、
亡
(
な
)
くなってからもう何年になるかと思われるほどの妻の園子の形見として残った一枚の下着もある。その下着の紺絹のついた裏なぞはすっかり
擦切
(
すりき
)
れてしまった。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
擦
常用漢字
中学
部首:⼿
17画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“擦切”で始まる語句
擦切創