“摩利信乃法師（まりしのほうし）” の例文

危くつき当りそうになった摩利信乃法師（まりしのほうし）は、咄嗟（とっさ）に身を躱（かわ）しましたが、なぜかそこに足を止めて、じっと平太夫（へいだゆう）の姿を見守りました。

邪宗門 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

が、その宙を踏んで飛舞（ひぶ）する容子（ようす）は、今しも摩利信乃法師（まりしのほうし）の脳上へ、一杵（いっしょ）を加えるかと思うほど、神威を帯びて居ったのでございます。

邪宗門 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

と申しますのは、まず第一に摩利信乃法師（まりしのほうし）が、あの怪しげな陀羅尼（だらに）の力で、瞬く暇に多くの病者を癒（なお）した事でございます。

邪宗門 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

摩	常用漢字 中学 部首:⼿ 15画
利	常用漢字 小４ 部首:⼑ 7画
信	常用漢字 小４ 部首:⼈ 9画
乃	漢検準1級 部首:⼃ 2画
法	常用漢字 小４ 部首:⽔ 8画
師	常用漢字 小５ 部首:⼱ 10画