揺曳エウエイ)” の例文
旧字:搖曳
庭の砂の上にすれ/\に、雲は揺曳エウエイして、そこにあり/\と半身を顕した尊者の姿が、手にとる様に見えた。匂ひやかな笑みを含んだ顔が、はじめて、まともに郎女に向けられた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)