揚手あげて)” の例文
高重と印度人の弾丸が、彼をこんなに混乱させてしまう原因になろうとは、——甲谷は自分の船の材木が港に浮いたまま誰も揚手あげてのないのを思うと、いまさら兄め、兄め、と思うのであった。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)