揉事もめごと)” の例文
「三輪の万七親分ですよ——松さんが大夕立の中へ飛出したのが怪しいって言うそうですが、あの仲間の揉事もめごとで、雨なんぞ晴らしちゃいられなかったんですって」
「三輪の萬七親分ですよ——松さんが大夕立の中へ飛出したのが怪しいつて言ふさうですが、あの仲間の揉事もめごとで、雨なんぞ晴らしちや居られなかつたんですつて」
「誰かに怨まれている覚えはないだろうか、金のこと、縁談のこと、公事くじ(訴訟)、揉事もめごとなど——」
「俺はお上から十手捕縄を預かる人間だ。世上の揉事もめごとや、慾得ずくの話なら乗出さないが、三百両は何といっても大金だ。盗賊の訴えがあれば捨てておくわけに行かねえ」
「誰かに怨まれて居る覺えはないだらうか、金のこと、縁談のこと、公事くじ揉事もめごとなど——」
寺の境内に起つたことは、寺社奉行の支配で、町方は關係しないのが普通ですが、揉事もめごと公事くじ沙汰と違つて、人殺しや泥坊となると、寺社奉行の馴れない手先では始末にをへません。
寺の境内に起ったことは、寺社奉行の支配で、町方は関係しないのが普通ですが、揉事もめごと公事沙汰くじざたと違って、人殺しや泥棒となると、寺社奉行の馴れない手先では始末におえません。