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担荷
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にない
ふりがな文庫
“
担荷
(
にない
)” の例文
旧字:
擔荷
そこへ、夜鷹
蕎麦
(
そば
)
の
担荷
(
にない
)
が通った。温かそうな
葱
(
ねぎ
)
の香と、汁のにおいが、ふたりの空腹をもだえさせた。胃の
疼
(
うず
)
きが唾液をわかせて抑止しようもない浅ましい意欲に駆られた。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると、叱られた兵よりは、酒売りの男の方が、きッと、眼にカドを立てた
容子
(
ようす
)
だった。ふン……と鼻先で冷笑を見せたと思うと、すぐ
担荷
(
にない
)
の
天秤
(
てんびん
)
へその肩を入れかけていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蕎麦屋は、巷の
迅風耳
(
じんぷうじ
)
とみえ、よくしゃべっていたが、急に、
担荷
(
にない
)
に天秤をさし入れて
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
担
常用漢字
小6
部首:⼿
8画
荷
常用漢字
小3
部首:⾋
10画
“担荷”で始まる語句
担荷夫