所有もちもの)” の例文
そはかしこにては、我等の所有もちものとなふる者愈〻多ければ、各自おの/\くるさいはひ愈〻多く、かの僧院に燃ゆる愛亦愈〻多ければなり。 五五—五七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
同じ士族屋敷風の建物でも、これはいくらか後で出来たものらしく、蚕の種紙をあきなう町の商人の所有もちものに成っていた。高瀬はすこしばかりの畠の地所を附けてここを借りることにした。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)