“戒厳令”の読み方と例文
読み方割合
かいげんれい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戒厳令かいげんれいは既にかれ、巴里の城門は堅く閉され、旅行も全く不可能になった。事実にいて彼は早や籠城ろうじょうする身に等しかった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それにその時は、毎夜戒厳令かいげんれいのような大規模の非常線が張りつめられて、連中の捜査に疲れた警官もまずたゆまず必死の努力を継続した。不審訊問はだれかれの差別なく投げられた。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
戒厳令かいげんれいかれたのち、僕は巻煙草をくはへたまま、菊池と雑談を交換してゐた。もつとも雑談とは云ふものの、地震以外の話の出たわけではない。その内に僕は大火の原因は○○○○○○○○さうだと云つた。