成信しげのぶ)” の例文
縁側の板がぎしっとかなり高く鳴ったのである、成信しげのぶは本能的に枕許まくらもとの刀へ手をのばした、しかし指がさやに触れると、いまさらなんだという気持になって手をひっこめた。
泥棒と若殿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)