懸軸かけぢく)” の例文
一切のイデオロギーは、極く初歩の思想であることを故郷の家の床の間の、あの懸軸かけぢくを思ひ浮ぶ時、私には然う分つて来るのである。
故郷に帰りゆくこころ (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)