トップ
>
憔忰
>
しょうすい
ふりがな文庫
“
憔忰
(
しょうすい
)” の例文
数日、陽の目を見ず、ここに坐ったきりなので、色はよけいに白く見え、心もち
憔忰
(
しょうすい
)
して、日頃の美貌が、よけい
凄愴
(
せいそう
)
に
冴
(
さ
)
えて見えた。
夏虫行燈
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何度も会っているうちに、B教授のどことなくひどく
憂鬱
(
ゆううつ
)
な
憔忰
(
しょうすい
)
した様子がいっそうはっきり目につきだした。
B教授の死
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
帰ることは知っていたとみえて、松尾はそれほど驚かなかったが、玄一郎のほうで、妻があまり
憔忰
(
しょうすい
)
しているのにびっくりした。顔色も悪いし頬のあたりがこけて、充血した眼がおちくぼんでいた。
いさましい話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
遂に、
強
(
た
)
って御威光を以て、お目通りしましたところ、
灸
(
きゅう
)
などすえておられ、御顔色も
憔忰
(
しょうすい
)
の態に見うけられましたが、一日食わず、一夜眠らず、灸などすえれば、病態は作られまする。
日本名婦伝:静御前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
憔
漢検1級
部首:⼼
15画
忰
漢検1級
部首:⼼
7画
“憔”で始まる語句
憔悴
憔
憔々
憔心
憔懆
憔萎
憔衰