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憐愍
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あわれ
ふりがな文庫
“
憐愍
(
あわれ
)” の例文
欣弥はこの
体
(
てい
)
を見るより、すずろ
憐愍
(
あわれ
)
を催して、胸も張り裂くばかりなりき。同時に渠はおのれの職務に心着きぬ。私をもって公に代えがたしと、渠は
拳
(
こぶし
)
を握りて
眼
(
まなこ
)
を閉じぬ。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
雷はます/\
劇
(
はげ
)
しく鳴った。
最早
(
もう
)
今度
(
こんど
)
は落ちた、と彼は
毎々
(
たびたび
)
観念した。而して彼の心は却て落ついた。彼の心は一種自己に対し、妻に対し、一切の
生類
(
しょうるい
)
に対する
憐愍
(
あわれ
)
に満された。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
憐
漢検準1級
部首:⼼
16画
愍
漢検1級
部首:⼼
13画
“憐愍”で始まる語句
憐愍令