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慾気
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よくけ
ふりがな文庫
“
慾気
(
よくけ
)” の例文
要するに主人も寒月も迷亭も
太平
(
たいへい
)
の
逸民
(
いつみん
)
で、彼等は
糸瓜
(
へちま
)
のごとく風に吹かれて超然と
澄
(
すま
)
し切っているようなものの、その実はやはり
娑婆気
(
しゃばけ
)
もあり
慾気
(
よくけ
)
もある。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そういう人〻は
甚
(
はなは
)
だ少くないが、時に気の毒な目を見るのもそういう人〻で、悪気はなくとも少し
慾気
(
よくけ
)
が手伝っていると、百貨店で品物を買ったような訳ではない目にも自業自得で出会うのである。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
頭の
頂辺
(
てっぺん
)
から足の
爪先
(
つまさき
)
まで
慾気
(
よくけ
)
満々
(
まんまん
)
として寸分のタルミも無い。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
慾
漢検準1級
部首:⼼
15画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“慾気”で始まる語句
慾気満〻