愁雲しゅううん)” の例文
それにひき代えて暗澹たる不安に襲われて、一抹の愁雲しゅううんに覆われてしまった宮津藩は、有頂天の歓喜から奈落の底へ突き墜とされたようにふさぎきってしまった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)