悶心地もだえごこち)” の例文
私はもう掻毟かきむしられるような悶心地もだえごこちになって聞いておりますと、やがて御声はかすかになる。泣逆吃なきじゃくりばかりは時々聞える。時計は十時を打ちました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)