息蒸いきれ)” の例文
砂の息蒸いきれの匂いが何処からともなくする、二合五勺に辿り着いた頃には、近くは勾玉まがたま状に光れる山中湖と、その湖畔の村落と、遠くは函根足柄を越えて、大磯平塚の海岸、江の島まで見えた。
雪中富士登山記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)